八重垣姫やえがきひめ)” の例文
またある時は名門の出の某男爵が濡衣ぬれぎぬに扮したおり、彼女は八重垣姫やえがきひめを振りあてられて真面目まじめ化粧けわい衣装をして、自ら「はじかき姫」だと言っていたことをも思いだす。
豊竹呂昇 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
八重垣姫やえがきひめの恋も、御駒才三の恋も、御染久松おそめひさまつの恋も、まあ似たり寄ったりであります。
創作家の態度 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)