八束穂やつかほ)” の例文
ご存じのように末席ながら上さま御用鍛冶かじを勤めまするもの、事の起こりは富士見ご宝蔵お二ノ倉のお宝物、八束穂やつかほと申しまするおやりにどうしたことやら曇りが吹きまして
八束穂やつかほのしげる飯田のあぜにさへ君に仕ふる道はありけり
夜明け前:02 第一部下 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
「あたりめえよ。悪運が尽きねえでどうするかい。その八束穂やつかほのご宝物はどこへやった」
同時に現われたのは、まさしく八束穂やつかほのお槍です。