兢々おづ/\)” の例文
中には下層の新平民にくある愚鈍な目付を為乍しなが是方こちらを振返るもあり、中には畏縮いぢけた、兢々おづ/\とした様子して盗むやうに客を眺めるもある。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
黒木綿の紋付羽織、垢染あかじみた着物、粗末な小倉の袴を着けて、兢々おづ/\郡視学の前に進んだ。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)