倦怠アニュイ)” の例文
「理知の人」にあっては、「精神の肉体」に、恐らく彼に残された、もはや薄い、生命の衣、倦怠アニュイという衣がからみついている。
二十歳のエチュード (新字新仮名) / 原口統三(著)
「理知の人」の幻の特徴——倦怠アニュイの空気にはまりこんで、絶えず不安の暗い影がその身辺をかすめながらも、そこから抜け出すことのできぬ、「冷たい懐疑」と「貪婪どんらんたる狡智こうち」と
二十歳のエチュード (新字新仮名) / 原口統三(著)
僕は、あの、どうしようもない倦怠アニュイに身をもってぶつかったのではなかったか。
二十歳のエチュード (新字新仮名) / 原口統三(著)