伊庭孝いばたかし)” の例文
私もかつて自分でデザインして一つ造らせて見たが、口の悪い伊庭孝いばたかしはたちまちこれに「お仏壇」という異名を奉ってしまった。
ヘンデルの『親しき愛よ』かなんかを歌ったきりだと言って、亡くなった伊庭孝いばたかし氏が嬉しがったことを記憶している。
うまいと思ったのは、彫刻家の伊上凡骨いがみぼんこつだけで、盟主の鉄幹は、のちの伊庭孝いばたかしに似て、実に堂々たる押出しだった。
胡堂百話 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
故人伊庭孝いばたかし氏は「レコードはかなわないよ、ちょっと音がずれても、そいつを執念深くくり返されるからね」と言っていた。全くレコードされた演奏は、一小瑕疵かしといえども許されない。