仰向あお)” の例文
ぱッとくちからも鼻腔はなからも血を噴いて、花顔かがんむなしく、虚空をつかむようにのけ反ッてクルと仰向あおに仆れてしまったのであった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その龍顔も、やや仰向あおに、しばし暗然としておられた。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)