令嬢室ドモアゼルむろ)” の例文
その返事を待つ間、少年は令嬢室ドモアゼルむろで二夜をすごした。それは実に恐ろしかった。今にも誰か来て自分を刺し殺すんではないだろうかと。
少年はそれから十九という長さだけの紐をつくって、それを令嬢室ドモアゼルむろの壁に張りながら歩いていった。すると紐の終りの所の壁に、あったあった浮彫にした十字があった。
「だが我輩は、レイモンド嬢と結婚してから、すべて今までの生活は捨てようと決心した。君がいつか令嬢室ドモアゼルむろで見た通り、部下はそれぞれ宝物ほうもつけて逃がしてやった。」