人民蒼生じんみんそうせい)” の例文
洟垂はなったらしが、俺は料簡りょうけんが広いからいが、気の早いものは国賊だと思うぞ、きさま。俺なぞは、鉱蔵は、村はもとよりここに居るただこの人民蒼生じんみんそうせいのためというにも、何時なんどきでも生命を棄てるぞ。
夜叉ヶ池 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)