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五趣生死
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ごしゆしやうじ
ふりがな文庫
“
五趣生死
(
ごしゆしやうじ
)” の例文
譬
(
たと
)
へばあの男が
龍蓋寺
(
りゆうがいじ
)
の門へ描きました、
五趣生死
(
ごしゆしやうじ
)
の絵に致しましても、
夜更
(
よふ
)
けて門の下を通りますと、天人の
嘆息
(
ためいき
)
をつく音や啜り泣きをする声が、聞えたと申す事でございます。
地獄変
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
五趣生死
(
ごしゆしやうじ
)
の図を描く為には、道ばたの屍骸さへ写したと云ふ、傲慢なあの男が、屏風の画が思ふやうに描けない位の事で、子供らしく泣き出すなどと申すのは、随分異なものでございませんか。
地獄変
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
現に
龍蓋寺
(
りゆうがいじ
)
の
五趣生死
(
ごしゆしやうじ
)
の図を描きました時などは、当り前の人間なら、わざと眼を
外
(
そ
)
らせて行くあの往来の屍骸の前へ、悠々と腰を下して、半ば腐れかかつた顔や手足を、髪の毛一すぢも違へずに
地獄変
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
五
常用漢字
小1
部首:⼆
4画
趣
常用漢字
中学
部首:⾛
15画
生
常用漢字
小1
部首:⽣
5画
死
常用漢字
小3
部首:⽍
6画
“五趣生死”で始まる語句
五趣生死輪弁義