“五合庵”の読み方と例文
読み方割合
ごがふあん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
年とつた良寛さんは、五合庵ごがふあんといふ小さないほりに住むことになつた。その庵は、故郷こきやう出雲崎いづもざきから少し離れた、国上くがみといふ山の中腹にあつた。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
良寛さんは、もうあきらめて、菫の花束を両手に持つたまま、山の中の五合庵ごがふあんに帰ることにした。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
昨日良寛さんは暇だつたので、五合庵ごがふあんで手毬をつくつた。たかが手毬といつても材料がなくては出来ないので、何も持たない良寛さんは、それを人から頂かねばならなかつた。
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)