“二返”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
にへん50.0%
ふたかえし50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
午後になってから彼は二返にへんばかり同じ戸の前に立った。しかし二返共吉川の姿はそこに見えなかった。
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
と清葉は半ば独言ひとりごとに云うと、色傘を上へ取って身繕いをするさまして、も一度あとを見送りそうな気構えに、さらさらと二返ふたかえし、褄を返して、火の番の羽目を出たが、入交いれかわって
日本橋 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)