亀清楼かめせいろう)” の例文
神田川の口元を出て、亀清楼かめせいろうの石垣の蔭から、大川の真ん中へ漕ぎ出した一艘の花見船がありました。
幇間 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
大抵腹を立てるような事はあるまいと、純一の推測していた瀬戸が、一昨日おとつい谷中の借家へにこにこして来て、今夜亀清楼かめせいろうである同県人の忘年会に出ろと勧めたのである。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)