乱痴気騒らんちきさわ)” の例文
だが巨人の射的場なんか、カーニバル全体の一種気違いめいた、大仕掛けな、世にも華やかな乱痴気騒らんちきさわぎの、ホンの一部分に過ぎなかったことが、やがて分る時が来た。
地獄風景 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
十月だから朝風は相当冷めたかったが、船の中はモウ十二分に酒がまわって、処々ところどころ乱痴気騒らんちきさわぎが初まっている。吾輩の講演なんかどこへ飛んで行ったか訳がわからない状態だ。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)