中部なか)” の例文
丁度その中部なか程のところは、抉りぬいて開かれるやうになつてゐるらしい条目がある。私たちは不思議に思つたので、M修道士が出て来たときに、まづその事をいて見た。
トラピスト天使園の童貞 (新字旧仮名) / 三木露風(著)
零落れいらくし果てた青年が、冬空に、浴衣ゆかたを引ッ張って、親、兄弟の家に、そっと裏口から、合力を受けようと忍び寄って、中部なかの歓語にはいりかねていたその折、合壁がっぺきから、泥棒よばわりを
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)