丑刻うしのとき)” の例文
もう丑刻うしのとき(午前二時)近いだろう。白粉の女の住む岡場所の路地の灯さえ消えていた。ぞろぞろと、七、八人が外へ出ると、亀田屋では待っていたように戸をおろした。
新編忠臣蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)