不残そっくり)” の例文
旧字:不殘
拵えて行ったものなどを不残そっくりくして、旅費と当分の小遣にも足りぬくらいの金を、すこしばかりの家財を売払って持って来た姉は、まだ乳離れのせぬちいさい方の男の子をひざにのせて
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)