不吉感ふきつかん)” の例文
梁中書りょうちゅうしょの詫び状と、また事態の顛末てんまつを報じてきた一状をもあわせ読んで、さい大臣は、身をつき抜ける憤怒とともに、自己の誕生日が、二年もつづいて、賊にのろわれた不吉感ふきつかんに、身の毛をよだてた。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)