“三栖紙”の読み方と例文
読み方割合
みすがみ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
江戸絵を貼った屏風びょうぶをうしろにして、若い旅人が白い腕をまくっていると、若い遊女が紅さした口に水をふくんで、これを三栖紙みすがみにひたして男の腕を拭いています。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
綾衣の膝からすべり落ちた三栖紙みすがみは白くくずれて、彼女は懐ろ手の襟にあごを埋めた。
箕輪心中 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
綾衣は厚い三栖紙みすがみを膝に突いて摺り寄った。
箕輪心中 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)