七宝荘厳しっぽうそうごん)” の例文
さながら、金粉の薄雲の中に立ったおもむきがある。われら仙骨せんこつを持たない身も、この雲はかつ踏んでも破れぬ。その雲をすかして、四方に、七宝荘厳しっぽうそうごん巻柱まきばしらに対するのである。
七宝の柱 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)