一顰いちびん)” の例文
それに父の信之は、村方の肝煎きもいりから諸交際しよつきあひうちにゐることとては夜だけなのだ。従つて、癇癪持のお柳が一家の権を握つて、其一顰いちびん一笑いつせうが家の中を明るくし又暗くする。
鳥影 (新字旧仮名) / 石川啄木(著)