一鉢三衣いっぱつさんえ)” の例文
次第乞食とは、良い家も貧しい家もえらまず、鉢を持して次第に其門に立ってを乞うのである。或日の事寂照は師の恵心の如く頭陀行ずだぎょうをした。一鉢三衣いっぱつさんえ、安詳に家々の前に立って食を乞うたのである。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)