一字分空白)” の例文
けれ共、うっかり私がそんな真似でも仕様ものなら、お茶碗は茶一字分空白の上で跳ね廻るだろうし、お菓子なんて何を喰わせるか知れたものではない。
盗難 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
その一字分空白もう一度もうわごとを云う様なことはなかったけれ共悲しさはますますひどくなりまさって行く許りであった、かくして居ようと思った乳母も
錦木 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
どうも、変だと云って一字分空白の反応をしらべた医師の報告は一更おびえさせて、無智から無精に病をこわがる女中共は、台所にたったまま泣いたりし始めた。
黒馬車 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
白眼が素直すなおな白い色をして居ない者は「一字分空白持」だと云うけれ共私もたしかにそうなのかもしれない。
秋毛 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
また二十一字分空白日には大阪まで行くんだからいそがしい、なんかと、おちつかない、それでうれしそうなかおをして云って居た、「もう今私はそりゃあ真面目に勉強して居る」
つぼみ (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
足が痛い痛いと云いながら私が家中一字分空白走して居るのを皆が笑って誰も取り合わない。
秋風 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
それでも病人の部屋のわきの竹縁に消毒液をといた金一字分空白がならんであったり、氷の音がしたりすると、皆は、いやなものをさしつけられた様な気持になって不安げなつぶやきが低く起った。
黒馬車 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
一字分空白な暗いばっかりで何のしなもない夜道を二人はぴったりならんで歩いた。
千世子(三) (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
使者 ヘンリー四世の使者として王の御伝言を申し一字分空白ます。
胚胎 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)