けれ共、うっかり私がそんな真似でも仕様ものなら、お茶碗は茶□の上で跳ね廻るだろうし、お菓子なんて何を喰わせるか知れたものではない。
その□もう一度もうわごとを云う様なことはなかったけれ共悲しさはますますひどくなりまさって行く許りであった、かくして居ようと思った乳母も
どうも、変だと云って□の反応をしらべた医師の報告は一更おびえさせて、無智から無精に病をこわがる女中共は、台所にたったまま泣いたりし始めた。
また二十□日には大阪まで行くんだからいそがしい、なんかと、おちつかない、それでうれしそうなかおをして云って居た、「もう今私はそりゃあ真面目に勉強して居る」