“リリカル”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
叙情的50.0%
抒情詩的25.0%
抒情的25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
切迫塞つた苦しい、意識を刺戟する感じでなくて、餘裕のある、叙情的リリカル調子トーンのある……畢竟周圍の空氣がロマンチックだから、矢張り夢の樣な感じですね。
鳥影 (旧字旧仮名) / 石川啄木(著)
近代の恋愛を主とする抒情詩的リリカルな小説が、一時に新しい文学的勢力を得て、古典の形式韻文を駆逐したのもこの時だった。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
* 抒情詩的リリカルな感情と叙事詩的エピカルな精神とが、全く同一線上のものに属することは、大概多くの詩人が、この両面の詩情を一人で兼ねている事で解る。
詩の原理 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
まだ私たちの記憶の中にその泣きたくなるまでに抒情的リリカルな響が尾を曳いてゐる、あの數日前の角笛の亂吹の眞中になつて通り過ぎた獵人らの中の一人の眼にちがひないといふ意見を述べました。
青い眼 (旧字旧仮名) / ギヨーム・アポリネール(著)