“フィヒテ”の漢字の書き方と例文
語句割合
唐檜100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
麓は落葉松やタンネ唐檜フィヒテの、空をしのぐ密林となって、その枝ごしに、または梢の上に、ピッツ・アルブリス Piz Albris, 3166m. や、ベルニナの裾に
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)
唐檜フィヒテも交じる樅の林の、下草を分けてうねうねと雲につづく、と、右側に氷河の裾は、いつのまにか眼下になって、ある時は岩の崩れたなぎを横ぎって、やはり千鳥掛けに、上へ上へと登ってゆく。
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)
谷の間にもう雪はないが、線の右ひだりに、流れをはさむ緑の牧場や、そのうしろからなそいにつづく、唐檜フィヒテや落葉松に、山毛欅や白樺の入り乱れた丘の間から、雨雲の裾にちらちら雪の山が見える。
スウィス日記 (新字新仮名) / 辻村伊助(著)