“ネドコロ”の漢字の書き方と例文
ひらがな:ねどころ
語句割合
根所100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
根所ネドコロと言ふのは、各地にかたまつたり、散在したりしてゐる一族の本家の事である。根所ネドコロは元々其地方の豪族であつたものであらう。
琉球の宗教 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
巫女の家なる祝女殿内ノロドノチ、一族の本家なる根所ネドコロ殿トオン、拝所になつてゐる殿トオン、祭場ともいふべき神あしゃげ、皆火の神のない処はない。
琉球の宗教 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
一つ根所ネドコロの神を仰いでゐる族人が根人ネビト(ねいんちゆ=にんちゆ=につちゆ)である。処が、根所ネドコロの当主に限り特に根人ネビトと言ふ事も多い。
琉球の宗教 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
根神ネカミと謂はれて居る祖先神の香炉は、根所ネドコロなる本家にあるばかりで、勝手に数を殖して、持ちあるくことは許されて居ない。此香炉は、女だけの祀る神なのである。
信太妻の話 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)