“チゲ”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:ちげ
語句割合
支械66.7%
擔具33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
一体どうしたのだろうと首を出して覗いてみれば、男の傍には支械チゲが立てられ、そこには大きな桃の花の一杯ついた枝々がのっかっていた。
天馬 (新字新仮名) / 金史良(著)
二人はゆっくりと肩から支械チゲ(担具)を取り外すと、それを両手にかかえて西側の傾斜へ影陰かげのように静かに消え失せた。
土城廊 (新字新仮名) / 金史良(著)
ところが薄莫迦ばかげた物腰や異様な風采のために、爺は周囲の支械チゲ軍(担荷人)達に取り囲まれてなぶられるようになった。
土城廊 (新字新仮名) / 金史良(著)
僅か十銭ばかりの運賃で荷物の奪い合いをする支械チゲ軍などで。
天馬 (新字新仮名) / 金史良(著)
擔具チゲを背負うと、再び出て來て、例の名札を十分程もじっと見つめ、それから踵をかえしてすたこらとさも急がしげに町へ出掛けた。——だが未だかつて人は彼の働いているのを見たことがない。
尹主事 (旧字新仮名) / 金史良(著)