“キャッブ”の漢字の書き方と例文
語句割合
操縦室100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして人の好いあくまで親切な「オサ泉」は、粗末ながらも新調の花環を操縦室キャッブの天井へブラ下げて、再び仕事に就き始めました。
とむらい機関車 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
一方、操縦室キャッブの床に倒れていた井上順三の屍体は、機関車の加速度と、曲線カーブに於ける遠心力の法則に従って、あの通りに投げ出されます。
気狂い機関車 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
恰度操縦室キャッブの降口の床の端が来る位置に機関車が止ると、喬介は、給水タンクの線路側の梯子を真中頃まで登って行って
気狂い機関車 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
すると操縦室キャッブにいた井上順三が、何事ならんと驚いて、操縦室キャッブの横窓から、半身を乗出す様にして覗き込む。と、そうだ。
気狂い機関車 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
新しい花環を操縦室キャッブの天井へ四十九日間ブラ下げる事を殊勝にも忘れようとはしなかったんです。
とむらい機関車 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
と言うのは、つまり被害者の霊に対するささやかな供養の意味で、小さな安物やすもんの花環を操縦室キャッブの天井へ、七七日の間ブラ下げて疾走はしると言う訳なんです。二人は早速それを実行に移しました。
とむらい機関車 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)