“オランダぜり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
和蘭芹50.0%
阿蘭陀芹50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ある店では、紋のついた油障子の蔭から、赤いかにや大粒のはまぐりを表に見せていた。ある店では、ショウウィンドーの中に、焼串やきぐししぎを刺して赤蕪あかかぶ和蘭芹オランダぜりと一しょに皿に並べてあった。
食魔 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
彼は四角いレンズの上に小さい軍艦を眺めながら、なぜかふと阿蘭陀芹オランダぜりを思ひ出した。一人前三十銭のビイフ・ステエクの上にもかすかに匂つてゐる阿蘭陀芹を。
或阿呆の一生 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)