“らしんばん”の漢字の書き方と例文
語句割合
羅針盤100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鳥は夜盲であり羅針盤らしんばんをもっていないとすると、暗い谷間を飛行するのは非常に危険である。
疑問と空想 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
精密なる海図と羅針盤らしんばんとがあるとはいえ、またそれが、めだかが湖に泳ぐような比例で海が広いとはいえ、とまれ先が見えないということは、安心のならないことであった。
海に生くる人々 (新字新仮名) / 葉山嘉樹(著)
正規の用兵に熟達し、戦の羅針盤らしんばんたる戦術をのみ手段とし案内としている、それらの老水夫も、民衆の憤怒という広大なる白波に面しては、まったく当惑するのほかはない。