“ゆゐごんじやう”の漢字の書き方と例文
語句割合
遺言状100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「お福さへ居なきや、俺は勝手だ。親父おやぢ遺言状ゆゐごんじやうが出ても、三千兩の身上しんしやうを受取るだけで、何の怖いこともない」
遺言状ゆゐごんじやうを作つて、私が死んだ後、甥の吉三郎と金次と、姪のお辰と、それに番頭の清六とお前が立ち會ひの上で見ることにして置き度い——とういふわけで
越前屋は數萬兩の大身代で、その跡取は當然問題になるべき筈ですが、遺言状ゆゐごんじやうを預つてゐる筈の番頭清六が殺され、支配人の吉三郎が大阪から歸らなくては、何が何やら見當も付きません。