“ゆうない”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
又内50.0%
邑内50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
なかでも犬塚又内ゆうないは抜群の功績とあって、褒美として持高六百石に四百石を加増し、公用人役を免じて、江戸家老職を申しつけた。
無惨やな (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
二百石より上のご加増は下さらぬ家風でござる。又内ゆうない、忠蔵めらに、どのような武功忠節があって、四百石、百五十石というご加増を下しおかれたか
無惨やな (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
御留守役の末席にいる犬塚又内ゆうないという用人は、深川や墨東では、蔵前の札差や金座の後藤などと並んで、通人の一人に数えられる名うての遊び手である。
無惨やな (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
山は既に春深く樹々きぎは緑を競う。こんな長い美しい峠も多くはあるまい。石器の長水は昨夜からの夢である。邑内ゆうないで車を下り郡守林明珣氏に会う。石工いしくの村は邑外二十町ばかりの先昌里にあった。
全羅紀行 (新字新仮名) / 柳宗悦(著)