“やまぜげん”の漢字の書き方と例文
語句割合
山女衒100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
昔はこういう悪い奴が随分ありました。もうひと足おそいと、お直はどこかの山女衒やまぜげんの手に渡されて、たとい取り返すにしても面倒でしたが、いい塩梅あんばいにすぐに取り返してしまいました
半七捕物帳:35 半七先生 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
鍋久へは堅気の風をして来たそうだが、そいつは高輪たかなわ北町きたまちで草履屋をしている半介という奴らしい。表向きには草履屋だが、ほんとうの商売は山女衒やまぜげんで、ふだんから評判のよくねえ野郎だ。
半七捕物帳:49 大阪屋花鳥 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
詮議の手のゆるまないおそれがあるので、山女衒やまぜげんの半介、これも花鳥の識っている奴ですから、その半介を語らって、例の品川の夜釣りの怪談をこしらえて、形見の片袖を鍋久に持ち込ませました。
半七捕物帳:49 大阪屋花鳥 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)