“やますそ”の漢字の書き方と例文
カタカナ:ヤマスソ
語句割合
山裾100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
アメリカの興行家が、巨万の小切手を眼の前に置いても、山裾やますその町から決して出ようとせず、素朴な農民たちと、膝を交えて暮している。
胡堂百話 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
山裾やますそに石の小さい門があって、そこから松並木が山腹までつづき、その松並木の尽きるあたりに、二むねの建物の屋根が見える。
パンドラの匣 (新字新仮名) / 太宰治(著)
野というよりは、斜めに起伏を落している山裾やますそである。彼を呼んだ男は、三笠山の山道のほうからその裾野へ出て来たらしく
宮本武蔵:03 水の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)