“もうそうちく”の漢字の書き方と例文
語句割合
孟宗竹100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僕の住居は矢張り今の林町だったが、まだあの辺一帯は田畑や竹藪たけやぶで道の両側は孟宗竹もうそうちくが密生していた。
美術学校時代 (新字新仮名) / 高村光太郎(著)
空地の東側には、ふとい孟宗竹もうそうちくが二三十本むらがって生えている。見ていたまえ。女は、あの孟宗竹のあいだをくぐって、それから、ふっと姿をかき消す。それ。
彼は昔の彼ならず (新字新仮名) / 太宰治(著)
窓のそとにはたくましい孟宗竹もうそうちくが十四五本、二三、四五とほどよくあい離れて、こまかな葉のみっしりとかさなった枝を、澄んだ朝の空気のなかにおもたげに垂れている。
日本婦道記:松の花 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)