“むねかず”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
棟数50.0%
棟數50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
建物はおおむね土倉か、ほッ建て小屋にすぎぬが、棟数むねかずは何十戸かわからない。また、構内の掘割には、荷揚げ場もあり、船倉もあった。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
棟数むねかず、深い奥の灯、広いらしいが、どう見ても、いかつい土豪の構えではない。あくまで隠者めかした静けさだった。
私本太平記:02 婆娑羅帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
赤い更紗の風呂敷(これは今は東京ではめつたに見られない、風呂敷として染めて重に赤地へ黒と白との模樣があるもの)それから襁褓おむつといふものが軒下に干されてある……といふやうな錯雜した景色の後ろに——大阪風の棟數むねかずの多いごたごたした屋根の群の上に遙に聳やぎ立つ物干ものほしが見える。
京阪聞見録 (旧字旧仮名) / 木下杢太郎(著)