“まとや”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
的矢50.0%
的屋50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
風呂敷をひろげ、地理付図ちりふずを取りだした。八重はその日三重県の地理を習ったのである。ふと目に入った的矢まとやという地名に名状しがたいほどの感激で夢中になった。
(新字新仮名) / 壺井栄(著)
船乗りであった甚作が伊勢の的矢まとやの港でコレラにかかって死んだ時、かやは二十六であった。病気が病気であったため、乗組の連中は甚作の髪の毛さえも持って帰ってはくれなかった。
(新字新仮名) / 壺井栄(著)
北条譲、あざな子譲しじやう又景陽、霞亭、天放等の号がある。志摩国的屋まとやの医師道有の子に生れた。弟立敬りつけいに父の業をがせて儒となつた。乙亥には三十六歳になつてゐた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)