“ほんごうまるやま”の漢字の書き方と例文
語句割合
本郷丸山100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
後藤宙外子ごとうちゅうがいしが作中たしか『松葉かんざし』と題せし一篇あり。浅草の風俗を描破する事なほ一葉いちよう女史が『濁江にごりえ』の本郷丸山ほんごうまるやまにおけるが如きものとおぼえたり。
葡萄棚 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
弘化三年丙午正月十五日、本郷丸山ほんごうまるやまから起った火災は江戸大火中の大火に数えられているものである。湯島ゆしまの聖堂は幸にして類焼を免れたが昌平黌しょうへいこうの校舎と寄宿寮とは共に灰燼かいじんとなった。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)