“へんすう”の漢字の書き方と例文
語句割合
辺陬100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
そして浮浪の士と辺陬へんすうの書生に名と富と権力とを与えた。彼等のつくった国家と社会とは百年を保たずして滅びた。徳川氏の治世より短きこと三分の一に過ぎない。
冬日の窓 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
われわれの物ずきに近い足跡を語る前に、まずその地理について説明を加えなければならぬほど、そこは辺陬へんすうに属する場所であり、同時に山の持つ秘密な境地であったかもしれない。
二つの松川 (新字新仮名) / 細井吉造(著)
それにもかかわらずなお今日に至るまで国の辺陬へんすうに住む多くの農民の間に、幽かとは言えない程度に、古い世の慣行の一致を持ち伝えていたということは、新たな学問の興隆のため
海上の道 (新字新仮名) / 柳田国男(著)