“ぶざつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
蕪雑100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
匆卒そうそつの間に筆を執ったためにはなはだ不秩序で蕪雑ぶざつな随感録になってしまったが、トーキーの研究者に多少でも参考になることができたら大幸である。
耳と目 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
そのさわがしい華やかさ、そのロンドンらしい「遵奉されたる蕪雑ぶざつさ」において、この「巷の詩」のもつ調子ニュアンスとすこしも変らないものを見出し得る町が
これがもしも貞子の家だったら貞子はこれを見た目も美しく盛り合せて食欲をそそり立てるであろうに、男世帯の蕪雑ぶざつさはただ量的に豊富なばかりである。
妻の座 (新字新仮名) / 壺井栄(著)