“ふくつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
不屈100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
御存じだと思ひますが、この子供たちを育てるに就いての私の方針は、贅澤ぜいたくと放縱に馴れさせようと云ふのではない、彼等を不屈ふくつにし、忍耐に富ませ、克己力こつきりよくを養はせるにあるのです。
したが、不屈ふくつなかれ忍剣は、たとえ、きもをなめ、身をにくだくまでも、ふたたび伊那丸いなまるをさがしださずに、やむべきか——と果てなき旅をつづけていた。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)