“ばばだに”の漢字の書き方と例文

語句	割合
祖母谷	100.0%

祖母谷

故に信州から直接越中へ出るには、どうしてもどこかで山を越さねばならぬ。大黒（だいこく）（二四〇五）を越して祖母谷（ばばだに）、猿飛（さるとび）へ出るのもよい。

可愛い山 (新字新仮名) ／ 石川欣一(著)

猫又谷を上りて清水（しょうず）岳に出るもよし、更に上流鐘釣（かねつり）温泉を経て、祖母谷（ばばだに）温泉に至り、祖母谷を遡り、支流中ノ谷を上りて清水岳に出るもよい。

白馬岳 (新字新仮名) ／ 木暮理太郎(著)

黒部本流へ合する前、道は尾根を急に登れば少々不安なりしも道他になきようなれば、これを進む。尾根頂上へ登り切って左手にすぐ下る。下り切ればすなわち祖母谷（ばばだに）温泉にいたる広き道なり。

単独行 (新字新仮名) ／ 加藤文太郎(著)

八ヶ岳の本沢温泉、蔵王（ざおう）山の遠刈田（とおがった）、青根、黒部の祖母谷（ばばだに）、上高地、蒲田等々、考えると、これでも相当方々の山の温泉に行っている。

可愛い山 (新字新仮名) ／ 石川欣一(著)

祖母谷（ばばだに）、大黒（だいこく）という当時としてはかなり大きな旅行を済ませたばかりであるのに、二人の友人が東京へ帰るのを見送ると共に、また山に入ったのだから。

可愛い山 (新字新仮名) ／ 石川欣一(著)