“はたごちん”の漢字の書き方と例文
語句割合
旅籠賃100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
源右衞門は講の積み金を持つて出たのだけれど、それは今までの旅籠賃はたごちんと、御師おしへの禮物と、太神樂の奉納とに、あらかた使ひはたして、幾らも殘つてはゐない。
石川五右衛門の生立 (旧字旧仮名) / 上司小剣(著)
なアに、誰がそんなことをしゃべるもんですか、まア取っといておくんなさい、私だってこうしてお世話になれば、旅籠賃はたごちんというものが助かっているんですから……。
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
平次にも旅籠賃はたごちんの工面などがつく筈もなく、差し向き気のきいた叔母さんの心当りもありません。
銭形平次捕物控:239 群盗 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)