“はいちゃく”の漢字の書き方と例文
語句割合
廃嫡100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
宗助はあんな事をして廃嫡はいちゃくにまでされかかった奴だから、一文いちもんだって取る権利はない。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
本来なら土井鉄之助は、越前大野の四万一千石をつぐはずだったが、継母ままははのために廃嫡はいちゃくされ、いっそ気楽な世わたりをしようと、非人の境涯へ身を落したが、もとを正せばおなじ清和源氏せいわげんじ
顎十郎捕物帳:10 野伏大名 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
妹が聟養子をとるとあれば、こちらは廃嫡はいちゃくと相場は決っているが、それで泣寝入りしろとは余りの仕打やと、梅田の家へ駆け込むなり、毎日膝詰の談判をやったところ、一向に効目がない。
夫婦善哉 (新字新仮名) / 織田作之助(著)