“のりかへば”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
乗替場50.0%
乗換場25.0%
乘換場25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
電車はいつか白山をおりて、柳町から春日町を経て、水道橋の乗替場のりかへばへ出て来てゐた。たえ子はそこで牛込行きに乗かへたが、その電車は前のよりも一層込合つてゐた。
復讐 (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)
始めて東京へ出て来た地方の人は、電車の乗換場のりかへばを間違へたり市中しちゆうの道に迷つたりした腹立はらだちまぎれ、かゝる地名の虚偽を以てこれまた都会の憎むべき悪風として観察するかも知れない。
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
日比谷の乘換場のりかへばで車掌が田舍ものゝ老婆を捕へて、切符に指定された場所以外で乘換する事は出來ないと云立てゝ、無殘に規則を勵行して居たが、半藏門へ來ると二重𢌞しを着た薄髯の紳士が
新帰朝者日記 (旧字旧仮名) / 永井荷風(著)