“ねづごんげん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
根津権現90.0%
根津權現10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その人は根津権現ねづごんげんの裏門の坂をあがって、彼と反対に北へ向いて歩いて来たものと見えて、健三が行手を何気なく眺めた時、十けん位先から既に彼の視線に入ったのである。
道草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
江戸は根津権現ねづごんげんの裏、俗にあけぼのの里といわれるところに、神変夢想流しんぺんむそうりゅうの町道場を開いている小野塚鉄斎おのづかてっさい、いま奥の書院に端坐して、抜き放った一刀の刀身にあかず見入っている。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
女連れは下宿屋にも居りにくいので、多くもあらぬ二人の所持金を合せ、根津權現ねづごんげんに近い、薄暗い森陰の小家を借りて住む事とした。
歓楽 (旧字旧仮名) / 永井荷風永井壮吉(著)