“ぬのかわ”の漢字の書き方と例文
語句割合
布川100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
後から後からと、みな眼をさました様子だが、それも待たず、三名は布川ぬのかわをとび出した。そして先へ行くくつわの音と、一群の人馬の影を追って、城門のほうへと駈けて行った。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
その相手は多くの場合、書生の布川ぬのかわであった。
仮装観桜会 (新字新仮名) / 佐左木俊郎(著)
布川ぬのかわの女どもも、男どもも、ばばどもも、みなこれへ出て出迎えぬかやい。三国一の聟殿な引っ連れて参りつるぞ。花聟な誰と思う。木下藤吉郎となんいう男じゃげな。花嫁な誰と思う。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
いつも、城内の若殿輩わかとのばらが押しかけては、酒陣をかこむ布川ぬのかわという茶屋がある。
新書太閤記:02 第二分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)