“にゅうしゅうじ”の漢字の書き方と例文
語句割合
乳臭児100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
とつ乳臭児にゅうしゅうじ。——汝もはやもう少しは成人していたかと思っていたが、案外なるたわけ者であった」
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「舎弟を破るものは、恐らく今日のお供中にはおりますまい。けれど、長兄あに十兵衛のわざくらべれば、まだまだ又十郎などは、乳臭児にゅうしゅうじといってよいくらい、段ちがいにござります」
柳生月影抄 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
だが、同じそういう取りまきでも、徳川家康のような“付き者”となると、これはまた大いにおもむきのちがったものだ。世間の何かもろくに知らない乳臭児にゅうしゅうじ信雄とは、とても同日の論ではない。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)