“なつめあきんど”の漢字の書き方と例文
語句割合
棗商人100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
次第に威猛高いたけだかとなっていた。——と、彼方の松林の蔭から、さっきの棗商人なつめあきんどの連中が、どやどやと馳けよってきた。そして口々に
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かの七人の棗商人なつめあきんどは、そも何者の化身けしんだったのか。もう、ここで説くまでもあるまいが、一応いっておくなれば、それなん別人に非ずである。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
このとき、やや離れた松林の一端には、さきの棗商人なつめあきんど七名の顔が、まさにじろぎもせぬ七体の石像みたいに、じっと、こっちを見すましていたのである。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)