“なしわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
梨割50.0%
梨子割50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小高い所から飛び下りて、片手かぶりの大刀を、そのまま梨割なしわりにふるって落してきたのは、殿しんがりをしろと孫兵衛にいわれていた、天堂一角。
鳴門秘帖:03 木曾の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「お屋敷の塀の外で、辻斬にでもやられたんでせう、眞つ向から梨割なしわりに斬られて死んでゐました」
甲斐国巨摩郡と書いた方へ出れば右を斬られる、駿河国庵原郡と書いた方へ出れば左を斬られる、こうしていれば道標もろとも前から梨子割なしわり。後ろを見せれば背を割られる。
大菩薩峠:08 白根山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
「兜の天辺から梨子割なしわりにされたんです。」
(新字新仮名) / 岡本綺堂(著)