“ないしのかみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
尚侍100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「残念だが、しかしそうした因縁だった人も、一度自分の決めたことだから後宮にはいることとは違った尚侍ないしのかみの職はめる必要がない」
源氏物語:31 真木柱 (新字新仮名) / 紫式部(著)
尚侍ないしのかみになって御所へお勤めするようにと、源氏はもとより実父の内大臣のほうからも勧めてくることで玉鬘たまかずら煩悶はんもんをしていた。
源氏物語:30 藤袴 (新字新仮名) / 紫式部(著)
接近することの少なかった親ではあるが、くなったと思うと心細くてならぬ尚侍ないしのかみが、和琴に追慕の心を誘われて身にしむ思いをしていた。
源氏物語:46 竹河 (新字新仮名) / 紫式部(著)